前鋸筋(ぜんきょきん)も重要です!

前鋸筋のはたらきが弱くなると…

こんにちは!

さて、今回は前鋸筋がこんなに関係するの!?というお話です。

前鋸筋(ぜんきょきん)ってなに??

前鋸筋、小胸筋、斜角筋
肩甲骨の動きと筋肉
肩甲上腕リズム

前鋸筋とは肩甲骨~肋骨(第1~第9肋骨)についている筋肉のことで、

  • 肩甲骨を前に押し出す(外転)
  • 肩甲骨を上方回旋させ、肩甲上腕リズムを出す
  • 肩甲骨を安定させる

上記のような働きがあります。

肩甲上腕リズムとは、上腕(上腕骨)と肩甲骨の動きが2:1の割合で運動することです。

上腕が30°までは肩甲骨が動きませんが、30°を超えると2:1の割合で動きます。

この一連の動きが肩甲上腕リズムです。

また、前鋸筋がしっかり働くと、

  • 胸郭出口症候群の痛みが取れる
  • ストレートネックなどの首や肩のだるさが取れる

など、体にとって良い傾向にあります(^^)

逆に前鋸筋が弱くなると・・・

翼状肩甲という状態になります。

他の筋肉にも影響します

前鋸筋は肩甲骨を外転する働きもあり、弱くなるとほかの筋肉がかばうように動きます。

その筋肉は「小胸筋」です。

小胸筋が前鋸筋をかばう

小胸筋が前鋸筋をかばうため、肩甲骨を外転、下方回旋させます。

STEP
1

猫背になる

肩甲骨が外転すると、どんどん外側に引っ張られ胸椎がストレートになり猫背になります。

STEP
2

ストレートネックを誘発する

猫背になると、結果的にストレートネックに繋がります。

STEP
3

胸郭出口症候群につながる可能性

ストレートネックになると斜角筋も緊張し、首のこりに繋がるので、胸郭出口症候群を発症することもあります。

STEP
4

胸郭出口症候群は、

首が痛い、手がしびれるという症状が多いです。

レントゲンでは映らないので、頸椎がずれているとか、筋肉がこって血流が悪くなっていると言われることが多いです。

整形外科では牽引で頸椎の幅を広げることを行いますが、結果的に頸椎に負担がかかっているだけので牽引だけでは意味がありません。

頸椎、胸椎、鎖骨の関係性を把握し、どこが原因かを判断する必要があります。

また、前鋸筋は肩甲骨にも影響を与えますので、グロインペイン症候群などの股関節の症状にも関わってきます。

  • 首や肩のこりが辛い
  • 手がしびれる
  • 猫背が気になる…

お体がお辛いかたはお気軽にご連絡ください!

鍼治療や姿勢改善を行って、お辛い症状をしっかり治療致します(^^)

コラム

前の記事

スポーツ系疾患の治療例
コラム

次の記事

たかが捻挫、されど捻挫