たかが捻挫、されど捻挫

捻挫だと思ってよく見てみると

こんにちは!

コロナウイルスが蔓延し、いろんなスポーツが公式試合を延期したり、無観客試合をしています。

1日も早く終息することを願うばかりです。

今回はスポーツには非常に多い、捻挫についてのお話です!

そもそも捻挫ってなに??

捻挫とは、

いわゆる関節が正常の可動域を超えて捻れた結果、靱帯やその周辺の組織を傷つけてしまうことです。

頸椎捻挫、肩関節捻挫、腰椎捻挫、足関節捻挫など、、、

一言に捻挫と言っても、いろんな関節で起こります。

ここでは足関節捻挫についてお伝え致します!

捻挫のメカニズム

足首の捻挫には、「内反捻挫」と「外反捻挫」があります。

内反捻挫とは上の図のように、足首を内側に捻ってしまうことです。

外反捻挫とは、足首を外側に捻ってしまうことです。

比較的内反捻挫が多いですが、まれに外反捻挫の方もいます。

足首を過度に捻ってしまうと靱帯が伸びてしまい、切れてしまいます。

すると、周辺の毛細血管から出血し、周辺が腫れてしまいます。

これが内出血です。

また、出血と同時に痛みを誘発する物質も作りますので痛みも出てきます。

捻挫の症状

内出血
前距腓靱帯

捻挫の症状には、

  • 皮下出血(内出血)
  • 腫れ
  • 動かした際の痛み
  • 圧痛(押した時の痛み)

損傷度合いで差はありますが、これらが主な症状です。

また、内反捻挫の場合は前距腓靱帯が一番損傷されます。

疑ってください!

右足のレントゲン
剥離骨折

以前、サッカーの練習中に足首の捻挫をした学生さんがいました。

その学生さんは痛みはありましたが、腫れてはなかったので、その後の練習は休み、帰宅後に整形外科を受診したそうです。

その結果、、、

剥離骨折をしていたそうです。

全く腫れていなかったのに、「骨折」です。

もう1人の学生さんは、サッカーの練習中に足首を捻挫しました。

その学生さんはかなり腫れたそうです。

たまたまトレーナーさんがいたので判断を仰いだ結果、ただの捻挫だろうと判断され、整形外科を受診しませんでした。

後日、整形外科にて別の症状で同じ足首のレントゲンを撮ったところ、骨折していた形跡があったそうです。

全く腫れなかった「剥離骨折」

かなり腫れた「骨折」

嘘のように聞こえるかもしれせんが、本当の話です。

上の図は正常のレントゲンと剥離骨折のレントゲンです。

わずかですが、赤い矢印の部分が剥がれています。

少なからずこのようなケースがありますので、当院は整形外科の受診を勧めております。

必ず整形外科へ

捻挫をした場合は、必ず整形外科を受診してください!

私は整骨院と整形外科で勤務しておりましたので、どちらの職種も把握しております。

整骨院でも捻挫を診てくれますが、あくまでも見た目での判断です。

その先生が的確に判断してくだされば良いですが、

最近の整骨院は「姿勢改善」や「骨盤矯正」など、

整体のような場所になりつつあります。

本当のところ、捻挫のテーピングや包帯を巻いて的確に処置をしてくれるのか疑問しかありません。

整形外科は医師がレントゲンを元に診察を行い、必要に応じてギブスを巻いたり理学療法士がテーピングを巻いてくれたりします。

レントゲンを撮らないと、確実な判断はできません。

もし骨折をしていたら、ギブスを巻いて松葉杖をするのが原則です。

まずギブスを巻いてくれる整骨院は少ないです。

当然、松葉杖も置いてないと思います。

もし捻挫をして整骨院を受診されるのでしたら、受診される前に

  • 「ギブスは巻いてくれるのか」
  • 「松葉杖はあるか、指導はしてくれるか」

この2点は確認してください!

必ず、この2点がある場所へ受診してください!

たかが捻挫ですが、されど捻挫です。

捻挫を甘くみると、後々かなり引きずることになります。

捻挫の応急処置

これまで、応急処置は「RICE」が一般的でした。

しかし、昨今はこの考え方が見直されており、

  • P(固定)
  • R(安静)
  • I(冷却)
  • C(圧迫)
  • E(挙上)

この方法に変わりつつあります。

とにかく医療機関へ行くまでは動かさず、安静にしてください!ということです。

テーピングや包帯、三角巾などで固定する物がなければ、タオルと輪ゴムを使えば簡単に足首を固定することができます!

整形外科を受診し、骨には異常がなければ当院でも治療を受けられます。

当院は素早く炎症や痛みを取る鍼治療を行い、必要に応じてテーピングも行います!

足首を捻挫してしまい、どこへ行けばよいかわからない当院へご連絡ください(^^)

しっかりお話を伺ってた後に、どうすれば良いかお伝え致します!