意外と多い【顔面神経麻痺】
こんにちは!
今回はプロのアスリートから一般の方まで、多くの方が発症する可能性がある
【顔面神経麻痺】についてお伝えします!
顔面神経麻痺とは・・・
顔面神経麻痺は、脳から出ている神経の1つ(上の図の赤いライン)で、耳の下から頬を通り、眉毛、まぶた、唇、舌など、顔の至るところに分布しています。
顔面神経麻痺には、脳に原因がある場合と顔面神経脳に原因がある場合があります。
脳に原因がある場合は、脳血管障害(脳出 血、脳梗塞など) 、脳腫瘍の症状に合わせて顔面神経麻痺の症状が出てきます。
脳から出ている顔面神経に原因にある場合は、麻痺側の顔の筋肉が動かないなどの症状がでてきます。
顔面神経麻痺の症状
上の図は顔面神経麻痺の症状を示しています。
顔面神経麻痺は大きく中枢性顔面神経麻痺と特発性末梢性顔面神経麻痺の2つに分けられます。
今回は特発性末梢性顔面神経麻痺の、「ベル麻痺」と「ラムゼイ・ハント症候群」についてご説明いたします。
ベル麻痺
ベル麻痺とは、ウイルス感染症または自己免疫疾患によって顔面神経が腫れて麻痺が起こる病気です。
症状は、最初は耳の後ろに痛みが感じられます。その後、顔の片側に筋力低下または完全な麻痺が生じます。
上の図にもあるように、麻痺が起こると、
- 口角が下がる(口が閉じれない)
- まぶたが閉じれない
- 眉が上がらない(しわができない)
- 舌の前2/3の味覚がない(麻痺側)
などの症状が出てきます。
ラムゼイ・ハント症候群
帯状疱疹ウイルスが原因で引き起こされる病気で、耳の周囲にかゆみを感じる赤い水疱がみられることもあります。
ベル麻痺の症状に加えて、耳鳴り、難聴、めまい、強い耳の痛みなどの症状が出てきます。
西洋医学の治療法
「ベル麻痺」、「ハント症候群」に対する早期初期治療は耳鼻咽喉科を受診し、ステロイド治療とウイルスの増殖を抑える抗ウイルス剤による治療を行います。
治療によって8割の方がほぼ元の顔の状態に戻りますが、約2割の方で後遺症が残ってしまう可能性があります。
その場合は、表情筋が十分に動かなかったり(不全麻痺)、口を動かすと眼が一緒に閉じてしまうような異常共同運動という後遺症が残ってしまいます。この症状に対してビタミン剤を処方されることが多いですが、改善に時間を要することがあります。
東洋医学の治療法
顔面神経麻痺はWHO(世界保健機関)で鍼灸適応疾患の1つに認められており、鍼灸治療においても回復が得られる疾患の1つとして認められております。
鍼灸治療を行うと、
- 免疫力アップ
- 神経の再生の促通
- 顔面の血流改善
これらの効果が得て、顔面神経麻痺が治癒していきます!
当院の治療法
- 左右で目を閉じる、口を閉じる、しわを寄せるなど、患者様と一緒に今の顔の状態を確認いたします。
- 顔、頭、頚、肩に治療を行います。
- 患者様の状態や症状によって、麻痺している筋肉を動かすために電気鍼を行います。
- ご自宅でのリハビリや気を付けることをお伝えいたします。
上は顔の筋肉の図です。麻痺してる筋肉に鍼治療を行います。
顔は皮膚が薄いため、通常よりも細い鍼を使用しております。
顔への鍼治療はまれに内出血を伴うことがありますので、
事前に詳しくご説明し、患者様のご理解を得てから治療をしております。
ベル麻痺は、発症から1ヶ月以内に鍼治療を開始すれば約1ヶ月で治癒するケースもありますので、早い段階で治療を開始することをお勧めしております。
治療開始から症状に変化が出るまでは週1~2回のペースで治療いたします。
症状に変化が出始めたら週1回、全く症状がなくなるか、患者様が納得できるところまで治癒できたら終了しております。
顔面神経麻痺はウイルスが原因とされておりますが、急に発症するため身体的、精神的ストレスが原因とも言われております。
- 転勤した直後
- 出産した直後
- 昼勤と夜勤が交互に続いているetc…
これらはごく一部ですが、体に何らかのストレスがかかっている方が発症する傾向にあります。
また、自覚症状もないと言われておりますが、まぶたや頬などの顔の筋肉がぴくぴく痙攣する、耳の後ろが痛くなるなど、些細な症状がきっかけになっていることもあります。
当院は発症直後から半年以上経過している方まで、いろんな患者様が来院されており、症状もそれぞれです。
症状が違えば麻痺を起こしている部位も違うため、症状によって鍼治療を行う部位も変わります。
顔面神経麻痺は、発症してからいかに早い段階で治療を開始するかがカギにになってきます。
顔面神経麻痺を発症してしまった方
顔面神経麻痺の治療をしているがなかなか改善しない方
是非当院までご連絡ください(^^)
患者様が納得されるまでしっかりと治療致します!